おおむね備忘録

個人的に後で見返したいような内容を書きとどめておきます

事業仕分けについて思うこと

鳴り物入りで始まった事業仕分けも終わりましたね。
私が思ったことを書いておきます・・・。
基本的にはやったこと自体を非常に評価します。
とくに全て公開した姿勢がよいですね。
予算の一端だけでも国民の目に晒されることは、来年以降の予算編成にいい緊張感をもたらすことでしょう。
でも本来は予算委員会で国会議員中心にやるべきなんでしょうけどね・・・。

マスコミの論調を聞いていると、批判が多いですね。
それに影響されているのか、周りの意見を聞いていても、結構批判的な人が多い。
その1:「大騒ぎしている割に額が少ない」
→ 大騒ぎしているのはマスコミでしょう?
 ネットで中継を見たり、実際に行った人の話を聞いている限り、テレビで繰り返し報道されるような仕分け人が切り込む場面はほんの一部。普段は粛々と進められている様子です。
事業は来年以降聖域なくやってほしいですね。

その2:「役人を裁判にかけているようで一方的だ」
→予算(プロジェクト)を立てた人にいろいろ質問するのは、会社とかでは当り前でしょう?
 一方的な画面を切り取っているマスコミが不思議です。

その3:「科学技術関連予算を削るのはおかしい」
→仕分けの方針として優先度が明確になっていない以上、事業として無駄があると判断されれば削減の方向にいくのは当たり前です。
政治主導で何とかするべき。これは民主党の戦略がないことの問題ですね。

その4:「財務省の掌で踊らされているだけだ」
→今まで査定した人の力を借りない方がナンセンスでしょう。
 しかも国会議員は相当に減らされましたし。
 いたしかたないでしょう。
 財務省が恣意的に仕分けを利用したのであれば、それは指摘するべきです。公開されているのだから、できるはず。

その5:「仕分け人の民間人は何の権限があって仕分けしているのか」
→民間人の視点で仕分けすることを求められているだけでしょう。
責任持つのは政治です。

来年以降も事業仕分けを続けると信じています。
次回以降は、こういう改善をしてほしいですね。
1.予算委員会など、国会の機能と結合させ、時間を十分にかけること。
2.他の党の議員がいても問題ないし、そうあるべき。
3.聖域なく全ての事業に踏み込むこと。
4.一番大事なこと。国家戦略局が広い視野で、「何が必要で何が無駄か」方針を立ててから行う。

どちらにせよ、これでしぼむ方向にならないように、お願いしたいものです。