おおむね備忘録

個人的に後で見返したいような内容を書きとどめておきます

即時本体交換のAppleのアフターケアは神対応?

私のiPhone5はスリープボタンの効きが良くなく、左半分を強めに押さないと効きませんでした。
それが最近になり悪化しており、左半分を強く押しても効かないことが増えてきました。
(本体初期化などは試しましたが、同じ状況)

厄介なのが、効かなくなってもしばらく経つとちょっとマシになったりするのです。
スマホの修理は再現しないと、お決まりの
「再現しなかったので念のため基盤交換しました」
という話になるといやなので、目の前で再現させたかったのです。

iPhoneの場合、Appleの直営の銀座店に「GeniusBar」というのがあるそうで、そこで対応してもらえます。
アプリで簡単に予約できてキャンセルもそこからできるのがメリットです。
※キャリアのショップは待ち時間もかかるし、7時くらいまでしかあいてない場合が多い。一方GeniusBarは9時まで開いている。

昨日、お昼くらいからスリープボタンの効きが悪くなってきたので、会社帰りに行くように予約をしました。

最初に受付の人に症状を聞かれました。いわゆる一次受けですね。
情報がiPadで入力され、しばらく待つと担当者に通されます。
おそらく症状によって適切な担当者に割り振られるのでしょう。

いざ担当者が決まり、症状を説明。
素早く再現確認して、引取り修理ではなく、あっさりその場で本体交換となりました。
初期不良でないのにその場で交換というケースは初めてで、正直驚きました。
後でネットで調べるとスリープボタンの不具合は多いようで、本体交換の人もいました。
Appleストアではハード不具合だとはっきりしてれば本体交換してくれるケースがかなり多いのですね。

交換後の新本体に多少不具合がありましたが、それもその次の新新本体にすぐ変えてくれて、悪い印象は残りませんでした。
平日夜の混雑する時間にもかかわらず、スムーズに進んで、待ち時間も含めて40分くらいの所要時間でした。

本体交換の場合、iTunesでバックアップとっていれば、ほとんどのデータが復元できます。
(バックアップは暗号化すること。
 著作権の関係で動画や音楽のコンテンツは復元されないようです。設定やゲームのセーブデータ等は無事復元できました。)

正直な話、10か月使っていれば傷もついていますし、電池もへたりはじめてましたが、本体交換なので一気にきれいになってしまいました。
(その本体のバッテリーが新品に近いものかはわかりませんが)

ネットではよくAppleショップの素晴らしさが語られるのですが、今回初めて修理対応に臨み、よくわかりました。

まずスピーディであること。
今まで経験したAndroidスマホの場合、とにかく時間がかかります。
①キャリアショップに持ち込んで症状を説明し
 (受付まで1時間待ちとかざらです)
 →その担当にもよるが、同じキャリアで複数の端末を出しているせいでだいたい本体に対しての知識はなく、こちらからの申告内容を聞いて書類に書くだけ。そのくせ何枚も名前等の個人情報を記載させられた。
②代替機を借りてその設定をして
 →代替機自体がないことも多く、あっても型落ちの使いにくい機種。

そんな感じで、キャリアショップに持ち込むと半日がかりです。
さらに、
③修理に2週間とか平気でかかります。
 →明らかにハードの不具合であっても該当部分の交換をするだけ。
 問題が再現しない場合、なぜか念のため基盤交換するケースがよくある。(そして戻ってきてから問題が解決してないことがしばしば)

Appleショップでは、症状が再現し、明らかにハードの不具合の場合、その場で本体交換手続きに入ることが多いようです。
管理もAppleIDとシリアル番号?で行っているようで、客側が書類の記載をすることはほとんどありません。端末に手書きサインするくらい。
そして家につくころ、メールで受付の詳細が通知されてきました。
徹底的に無駄な時間がかからない。これなら会社帰りにちょこっとよる気にもなりそうなもの。

あと、大きいのは担当者の態度。
Appleショップの対応がいいことは聞いてはいたのですが、キャリアショップの担当者の態度とは別質でした。
今回状況を再現したときにAppleの担当者は
「これは不便でしたよね、申し訳ありません。」
「毎日使われているんですよね、これでは困りますよね」
という客側に立った言葉が普通にでてきました。

キャリアショップの人じゃこういう言葉は出てこないんですよね。
「ご迷惑かけて申し訳ありません」
というどんな症状にも言える言葉(しかも心がこもってない)を義務的にいうくらいで、だいたい事務的に修理受付するだけ。
あくまで製品の不具合はうちのせいじゃなく、受け付けているだけ」という他人事の意識がうかがえました。

先日ドコモの社長が国内メーカのスマホを指して
「国産端末は売れない、故障する、評判が悪い」
と発言したことが話題になりましたが、たしかにキャリアでは修理対応のコストが馬鹿にならないと感じていると思います。

Appleでは、自社製品のお客さんとして扱っていますね。他人事対応がない。
使えない期間が出るのはお客さんにとって困るから、明確なハードの不具合ならすぐに交換する。同じ機種の代替機もだせると。潤沢に在庫管理ができているからできることなのでしょうけど。
もちろんAppleはキャリアみたいにたくさんの機種を扱ってるわけではないし、キャリアにそんな対応をしろというわけではありません。
でも、一顧客の立場からすれば、明らかに不便が少ないのはAppleですよね。
アフターケアも含めたビジネスモデルを打ち立てないと、顧客満足度でもAppleに勝てない。
日本のスマホメーカーはますますつらいところですね…。