おおむね備忘録

個人的に後で見返したいような内容を書きとどめておきます

「電子」よりも「書籍」な人におすすめしたい、Sony Reader

実は発売日に購入していました。 Sony Reader Pocket Edition。

PRS-350 | 電子書籍リーダー“Reader”(リーダー) | ソニー
5型と6型があるのですが、小さいことを優先して5型にしました。

もともとあまり買う予定はなかったのですが、電子インクに興味があったのと、ソニーポイントやクーポンなどが余っていて使いどころがなかったこともあり、ポチッと。

しばらく使ってみて、なかなか気に入っています。
ただ、使う人は選ぶのかなと。

先ず、電子インクということ。
バックライトがなく、目に優しい。日の光でも読める。
その反面暗いところで読めないし、反応速度が遅い。また、ページをめくると、白黒が反転してしまいます。

実際使ってみると、本を読むのと近い感覚で使えます。
表示は、こんな感じ。

写真だとわかりにくいのですが、なかなか読みやすいです。もちろん電子書籍なのでフォントの大きさは自由自在。
私はT-01Aで文章(Webから切り取った記事など)を読むのですが、同じ時間で明らかに目の疲れ具合が違いました。

おもしろいのは、電源OFFすると黒画面にならず、SLEEP画面的な画面に再描画されます。
電子インクなので一度書き換えれば次に書き換えるまで電池を食わないかららしいです。
このSLEEP画面も自分の好きに変えられ、複数のファイルをランダムで表示することが出来ます。
私は以前猫のカレンダーをスキャンした物を表示しています。

モノクロだけど、それだけに猫も味がある?w


ハード的にもなかなか良いです。
裏側がラバー地で滑りにくく、横にタッチペンが入ります。
タッチパネルはかなり軽いタッチで反応するので、ページめくりも違和感なし。

ただ、複数のページを飛ばすのは面倒ですね。
書籍だと、「10ページくらい前読んでみよう」とかアバウトにめくれるのですが、Readerでは1枚ずつ。

※追記:ボタンの長押しでページをパラパラとめくれるとコメント頂きました。
確かにその機能でページの早送り、巻き戻しはできるのですが、例えば半分くらい読み返してみようとか、書籍として容易なことができないのですよね。
電子ペーパーで紙に近い感覚が得られるのは確かなので、その辺りも何か実現できないものかなあ。難しいとは思うのですが。

漫画なども、どうしても1ページずつ表示するのでイマイチ読みにくいと思われます。
この辺り、UIはまだ再検討の余地大いにあり。

ソニーは、前失敗した市場に再チャレンジという側面だけがクローズアップされるのですが、以前のリブリエよりも操作感など明らかに向上しています。アメリカで売れているのはさもありなんと思われます。

個人的には本読むときは没頭したくなるので、あえて本しか読めないReaderという存在は非常に気に入りました。
活字がすきな人には本当におすすめです。
ただ、コンテンツの少なさ。これはあちこちで言われている用に全く足りません。
日本の場合は規制が多すぎて新しいビジネスは困難を極めますね。
価格も、書籍より安いとはいえ新刊も旧刊も同じような価格帯では、気軽に買えません。
同じ時期に電子書籍端末ガラパゴスを発売したシャープ共々、日本メーカーのがんばりに期待したい物です。