おおむね備忘録

個人的に後で見返したいような内容を書きとどめておきます

マスコミも「新」になってほしい

今年の漢字は「新」とのこと。
まだ「御一新」とはいかないが、国民の期待の表れが政権交代になって現れた。
今後はその行く末を見極めていかなければならない。
その一方、変っていないものも見えてきた。
それはマスコミ。

事業仕分けの報道をめぐって、仕分け人対官僚の構図を作って盛んにワイドショーネタにしようとしていた。
また、民主党内で小沢幹事長が実権を握る様をオドロオドロシイ表現で報じている。自民党内での政争を論じた記事と大して変りはない。
誰だかわからない「関係者」とか「事情通」に頼る記事は週刊誌だけで十分。
そんな中、冷静に小沢氏の国会改革のメリットを解説した記事があった。
「小沢支配」の指摘は的はずれ 小沢氏が目指す国会制度の健全化 | 政局LIVEアナリティクス 上久保誠人 | ダイヤモンド・オンライン
この方は特に小沢氏びいきであるわけでなく、単純に政策論で書いている。
今のマスコミにはこのような報道が足りない。
情緒的な記事なら週刊誌が書くし、今や一般市民がブロガーとして情報公開している。
一過性のメディアでない、新聞の記事こそが冷静な視点で政策論を書けるはずではないだろうか。

私が新政権の報道を見るときに気にしているのは「情報公開されているか」という点である。
情報公開されていれば、リアルタイムで誤りを論じることもできるし、後から点検し改善することもできる。
その意味で、官房機密費の問題はNGだし、事業仕分けはOKである。
小沢氏は閉鎖的とよく言われるが、民主党の党首時代には一貫して会見を開放していたし、今も同じ。

政治の世界を魑魅魍魎とした気持ちの悪い世界として描き、国民から政治を遠ざけてきたマスコミ。
時代も世論も明らかに情報公開に動いている。
マスコミも新たになってほしい。